2012年 福島視察旅行

 前年(2011年)3月の東日本大震災は東北東海岸地帯に津波により大被害をもたらしました。その一つ、それもとてつもなく大きな事態が東京電力第1発電所被災による放射性物質の飛散事故です。これが福島県の浜通りはいうまでもなく内陸部の福島市や周辺市町村までを汚染し、住民は環境からの被曝や汚染食品による内部被曝の恐怖に曝されています。その状況を肌身に感じ、共有したいと往復夜行の0泊3日のバス旅行を行いました。(内容は不十分、写真も仮のもの)

 

 

2012年 福島子ども保養受入れ

   東日本大震災の影響で最悪なのは、これに誘発された放射性物質による被害です。これは福島県浜通りはもとより内陸部の福島市周辺にも、それにホットスポットと呼ばれる汚染の著しい飛び地にも及びました。特に避難指定地域外の人たちも安全なわけではなく、日常生活の中で環境からの外部被曝や、食物などによる内部被曝を受け続けています。その悪影響は特に子供の健康に影響します。それをたとえ僅かな間でも安全な場所で過ごせば、その間だけでも新たな被曝から守られ、その間の体内の被曝被害の自然減少の効果を期待できます。

  そのため夏休み中の数日を安全な場所で過ごしてもらおうと、日進市市内の NGO AHI(アジア保健研修所)の協力で、その研修施設を宿舎として6組の親子、計14名を迎えました。子供たちのうち高学年の小学生は勉強もでき、また水族館や動物園見学などで楽しく過ごしてもらい、最後の夜は、近くの教会の空き地を借り、協力者たちも交え、交歓会と花火大会を楽しみました。

 

2012年 阿部光裕師講演

 2012年の恒例の講演会は10月に日進市民会館の大ホールで行いました。 講師は福島市の臨済宗常園寺の住職 阿部光裕 さんでした。師は住職としての役をこなしてなお、地元福島のラジオでコメンテータとして活躍してこられた方です。

 東日本大震災では師の地元の福島市も相当な放射能汚染の被害を受け、除染が必要でした。しかしはぎ取った汚染土の置き場所の問題で行政の作業が行き詰まっているのに耐えかね、幸い自寺が古い寺で広い寺領があったので、これを地域の汚染土の仮置き地として提供するなど、復旧に積極的なかかわりをもって活動され、その問題点の発信を続けてこられました。

 その経験を通しての訴えを講演していただきました。

 会場としては小ホールを予定していたのですが、会場の都合で大ホールで実施しましたが、当地では知名度の低い地味な演者であるのも関わらず、空席が目立たないほどの人数が定員1000名のホールを埋め、当地のマスコミで見聞きするのと違った生の現地の状況を知ることができました。

 

 講演と同時に会場のロビーで福島の物産店を開きましたが、相当な量の売り上げがありました。

 

 この講演の内容は"「そして福島で生きていく」 阿部光裕 講演会 はじめに"で検索してユーチューブで見聞きしていただけます。(Part9まであります)

 

 

日進まちづくりの会

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